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2017.01.23 Monday

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    2016.03.21 Monday

    エピソード52/セッティング

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      昼休み、昼食を食べた後、俊之は木綿子の教室の隣の教室に行った。

       

      そして友達と話をしている大竹こと淳に声をかける。

       

      俊之「大竹。ちょっといい!?」

       

      淳「ん!?いいけど」

       

      俊之「ちょっと大竹を借りるね」

       

      俊之は淳が話していた友達に言った。

       

      そして二人は廊下に出て、柱の脇で話を始める。

       

      俊之「今日、放課後、空いている?」

       

      淳「別に予定はないけど」

       

      俊之「じゃあ、放課後、ちょっとウチへ来ないか?」

       

      淳「何だよ、急に。気持ち悪いな」

       

      俊之「ははは。実はさ」

       

      淳「何?」

       

      俊之「長谷川って知っているだろ」

       

      淳「隣のクラスの!?」

       

      俊之「そう」

       

      淳「だったら、知らない訳ないじゃん」

       

      俊之「でさ」

       

      淳「うん」

       

      俊之「その長谷川がさ、大竹と話がしたいって言っているんだよ」

       

      淳「マジか!?」

       

      俊之「うん。マジ」

       

      淳「そう言えば、山ノ井って最近、長谷川と仲良くなっているよな」

       

      俊之「長谷川と佐藤は絵美と親しいから、それで、自然と仲良くなっちゃったんだよね」

       

      淳「なるほどね。それで、川村とは、どうなのよ!?」

       

      俊之「俺の方はもう、いたって順調だよ」

       

      淳「そか。そんな事を訊いた俺が馬鹿だよな」

       

      俊之「大竹の方はどうなのよ!?噂は聞いているけど」

       

      淳「因みに、どんな噂!?」

       

      俊之「だから、彼女と別れたって」

       

      淳「その通りだよ」

       

      俊之「そっか」

       

      淳「クリスマス前にさ、一緒にクリスマスを過ごす事は出来ないって言われたんだ」

       

      俊之「それは、きついな〜」

       

      淳「だろ!?だから、正直に言うと、まだ、ちょっと凹んでいたりはするんだ」

       

      俊之「そっか。でも、丁度いいかもな」

       

      淳「何が丁度いいんだよ」

       

      俊之「そりゃ、大竹にとっちゃ、そうは思えないかもしれないけどさ」

       

      淳「長谷川か」

       

      俊之「そう。正直にどうよ?」

       

      淳「う〜ん。正直に言えば、見た目はOKかな」

       

      俊之「じゃあ。ウチで話をするくらいなら、構わないだろ!?」

       

      淳「そうだな。って、他に誰か来るの?」

       

      俊之「絵美と佐藤が来ると思うよ。ってか、絶対に来る」

       

      淳「そうなんだ」

       

      俊之「俺のバイトが休みの時はウチで、みんなで勉強をしているからさ」

       

      淳「そう言えば、山ノ井、高校に入ってから、真面目になったよな」

       

      俊之「そうそう。中途半端な不良をやっているくらいだったら、将来の事を考えて、ちゃんと勉強をしておこうと思ってね」

       

      淳「って、俺、山ノ井とこんなに話をするの初めてだったよな!?」

       

      俊之「そうだな。いつもは世間話程度だもんな」

       

      淳「しかし、どうしたもんかな」

       

      俊之「どうかした!?」

       

      淳「俺、川村が苦手なんだよ」

       

      俊之「そうなんだ」

       

      淳「川村が来るとなると、ちょっと気が向かないかな」

       

      俊之「じゃあ、絵美は繋いでおくからさ」

       

      淳「あはは。そりゃ、いいな。って、そこまで言われたら、行かない訳にはいかないな」

       

      俊之「どっちみち、俺と絵美と佐藤は、おまけみたいなもんだし」

       

      淳「おまけなのかよ」

       

      俊之「大竹だって、最初は長谷川と二人きりになるより、おまけがいた方がいいだろ!?」

       

      淳「それも、そうだな。長谷川って、とっつき辛いイメージがあるからな」

       

      俊之「仲良くなれば、そうでもないんだけどね」

       

      淳「そっか」

       

      俊之「そんじゃ、放課後にまた来るから待っていて」

       

      淳「分かった」

       

      そして淳は自分の教室に戻った。

       

      俊之は絵美と由佳の教室へ向かう。

       

      教室へ着くと、絵美と由佳を呼び出す。

       

      俊之「大竹、今日、来てくれるって」

       

      絵美「そっか」

       

      由佳「木綿子には知らせたの」

       

      俊之「いや。それは帰りにでも、佐藤か絵美が言っておいて」

       

      絵美「俊君はどうするの?」

       

      俊之「俺は大竹を連れて後から帰るから、先に帰っていて」

       

      絵美「分かった」

       

      俊之「それとさ」

       

      由佳「何?」

       

      俊之「先に帰ったら、絵美を紐か何かで、台所にでも繋いでおいて欲しいんだ」

       

      絵美「何、それ〜」

       

      由佳「何で、そんな事をするの?」

       

      俊之「大竹、絵美が苦手だって言うからさ」

       

      絵美「そうだったんだ」

       

      俊之「俺が絵美も来るって教えたら、大竹が戸惑っちゃってさ。 それで俺が絵美を繋いでおくって言っちゃったんだよ」

       

      由佳「そうなんだ」

       

      俊之「そうしたら、大竹が来てくれるって」

       

      絵美「私が繋がれてるんなら、大竹君、来るんだ。酷〜い」

       

      俊之「でも、大竹だって本当に、そんな事までする訳ないとは思っているんじゃないのかな」

       

      由佳「そうだよね。冗談だって思うよね」

       

      俊之「その冗談を本当にしちゃったら、ウケるんじゃないかと思ってね」

       

      絵美「何で、そんな事の為に私が繋がれなきゃならないのよー」

       

      俊之「いいじゃねーか。長谷川の為だと思えばさ」

       

      絵美「それは、そうだけどさ〜」

       

      俊之「それに大竹からしたら、本当にそんな事までしてくれたのかって、絵美に対する印象も変わるかもしれないじゃん」

       

      絵美「そうだったら、いいんだけど」

       

      俊之「とにかく、その事は頼むな、佐藤」

       

      由佳「分かったわ」

       

      俊之「紐は押入れにあると思うから、絵美に聞いて」

       

      絵美「それじゃ、私、自ら進んで繋がれなきゃならないの!?」

       

      俊之「そう。それで大竹に笑って貰えれば、長谷川とも上手くいくかもよ」

       

      絵美「うーん。仕方がないのかな」

       

      由佳「諦めなさいって」

       

      絵美「ぶー」

       

      俊之「そんじゃ、頼むな」

       

      由佳「OK」

       

      俊之は自分の教室へと戻って行く。

       

      絵美と由佳も自分の教室へ戻った。

       

      これから、幾らもしない内に昼休みも終るだろう。

       

      それから放課後まで俊之や絵美達、そして木綿子や淳も、それぞれ自分の教室で授業を受ける事になる。

      2017.01.23 Monday

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